前回の続きです。
主人の熱は下がり 話も普通に出来るようになりましたが 点滴の管 酸素吸入の管 血中酸素濃度を測定する器具を指に着けてベッドに横になってる姿は 完璧におじいさんの姿でした。
ベッドの上から 勝手に離れると看護士詰所のブザーが鳴るようになってました。
全体的に検査をして行ったら 血糖値が高くなってるからインシュリンを打つことになったり、足首が腫れて痛いのは偽痛風だったりと いろいろと出てきました。
それでも 肺炎なら2週間ほどで退院できるだろうから お互いに連休の疲れ休みと考えようということにしました。今時は携帯電話があるし ガラ系の主人も簡単なショートメールならかろうじて使えるので便利です。
そうした3日目の夕方 主治医から「今後のご相談の為 明日来てください。お子さんは?」と聞かれ「いますけど離れてるし 仕事も休ませたくないから・・・どうしてももう一人いるなら 同年代だけど従兄弟なら頼めます」というと 「そこまでしなくていいです では奥さんだけで」という約束になりました。
主人に電話しても それらしい変化はないぞということでしたが・・・ 翌日出かけました。
車椅子の主人と二人別室でパソコンの画面を見ながら説明を受けました。確かに肺の状態は良くありません。抗生剤の効き方も良くないです。「今後の延命治療はどうお考えですか?」との問いに「義母の経験から胃ろうとか 人工心臓とかは考えてませんけど 今の主人の状態でそこまで考えないといけませんか?」
主治医「今回は 人工呼吸器の装着になりますが これを付けると亡くなるまで外せません。外出も出来なくなり 寝たきりになり 認知症にもなりますが・・・どうされます? するかしないか決めてほしいんです。」
私「そういう状態は望みませんが 今こうして座ってる主人を前にして 何もしませんとは言えません。お父さんどう思う?」
主人「ゴジャゴジャ言うな まだ死ねん!とりあえず付けて治ったら外せるんか?」
主治医「一度付けたら 外せません」
私「これから先 長い目で見たらじゃなくて 今決めるのはどういうことですか?」
主治医「例えば 今夜状態が急変したら 病院としてはどういう処置をさせてもらうかということです。 装着ならすぐに手術室に しないなら それなりに・・・と言うことです」
私はその言葉でやっと意味が解りました。 「先生 今夜そういう状態になったら あらゆる手を尽くしてください。でももし無事に明日の朝が迎えられたら その後のことは改めて考えます。」ということで 説明会は終了しました。大きな病院だから 今後の方針を決めておくと言うことは必要なんでしょうね。若い先生にはマニュアル通りということもあるんでしょうね。
これは内緒の話ですけど「セカンドオピニオンやな。 先生が人工呼吸器付ける手術したいか?」等 頭の中はグルグルしましたし 主人と自分達の終末医療についても考えないかんのやなあとシミジミしてしまいました。
でも翌朝になったら 抗生剤も聞き始めたらしく 人工呼吸器の話は出なくなり
次は酸素吸入器が外せるかどうかになりました。
コメント
もっさん
2019年 07月02日 13:06
抗生剤が効いてきてよかったですね。
人工呼吸器は一度付けたら外せないとは
知りませんでした。
もしも早くに人工呼吸器を付ける決断をしていたら。。。
と思うと
ちょっと怖いなぁと思いました。
そういう話はじっくり考えさせてもらえないんですかね?
もも
2019年 07月02日 13:16
セカンドオピニオンって必要だと思います
外出が出来る様になったら早めに行かれた方がいいと思います
ももも>もっさんさんと同じで
お子さんも呼んでみんなでお話しした方がいいと思います
霞
2019年 07月02日 16:10
>もっさんさん
気管支切開して取り付けるらしいです。詳しくは分かりませんが老人がつけてしまうと もう医師としては取り外せないそうです。落ち着いて考えれば 医師は今後様態が急変した場合の事を聞いておきたかったんだと思います。 喫煙害のCOPDを患ってる主人の肺はもうかなり痛んでますから 最悪の事を考えての事なんでしょね。
霞
2019年 07月02日 16:14
>ももさん
子供達の意見は どんな時でも出来るだけの手当てをして頂くでした。 私は看病するのはお母さんなんだけどなあ・・・と主人の顔を伺いましたよ。まあ三人の息子の意見が一致して良かったです。先のことは分かりませんけど。
さんぽにすと
2019年 07月02日 17:52
抗生剤効いてよかったですね。
一口に「延命治療」って、医師側と患者の家族側では受け取り方が微妙にずれているんだな・・・と思った事がありました。
その話を書くと長くなるのでやめますけど。
容態の変化で急に決断しなければならなくなる事もあるし、気持ちにゆとりのある時に話し合っておかないといけないですね~。
霞
2019年 07月03日 09:15
>さんぽにすとさん
薬の効き方も加齢と共に悪くなりますからね。 日頃の先生だと「この肺の状態で この程度ならご立派です」と言われてても 救急の若い先生はこんなにボロボロで・・・と驚かれたんでしょう。 延命治療も年齢とか状態によって変わって来ますよね。まだまだ先だと思ってたのが 今なの?って感じでした。