覚え書きとして（４）父の事

６月に入って、病院の面会規制も大分緩くなり。（今までは、予約を入れて平日２～４時１０分のリモートだった）
父の状態もあまり良くないので、施設に入所したとしても何かあれば病院搬送だろうし、常時医師がいるわけでもない。
なので、そのまま階を移動して病院の方が医師が常駐しているから良いのじゃないか？面会も緩和されて、本人にも会えるし・・・
と言う事で、急性の病棟から移動出来るよう手続きをしよう！と話し合ったのが今月最初の土曜日。

先週（１０日）土曜日、状態があまり良くないとの連絡が入って、姉弟メールにて連絡を取りあい、なるべく面会出来るよう仕事等調整してほしいと。
他県に住む弟たちは今月末こちらに来れるよう話がつき。
私もお休みの月曜は面会に行こうと思っていて。（何しろ面会が出来なかったから）

週明け（１２日）の朝、連絡先になっている弟（次男）に、「呼吸が不全になって来ているので、来てほしい」と病院から連絡があり。
弟から私に連絡が来て、病院で落ち合う事に。
肩で呼吸をしていて、「あぁ・・・・長くないな・・・」と。
多分声は届いているだろうからと、手を握って歌を歌ったり、話しかけたり。
お昼ちょっと前、本当に静かにす～～～～～～っと穏やかに旅立ちました。

１４日、葬儀ミサを行い、火葬まですませました。
骨上げの時、父の生きるために戦った跡がはっきりとみられました。
お骨は、スカスカで少なく感じました。
人工股関節や、耳下腺癌の切除の際のクリップ、大動脈を広げた際のステント等等、
お骨と共に沢山残っていました。
これらの手術の跡は、全て７０歳過ぎてからのもの。
それらを乗り越えて、晩年まで自分で何でもやってきたんだなぁ・・・
去年の夏の検査で、肺にがんの転移が見つかって。
年末に転んで骨折してからは車いすだったけど、なるべく自分でやろうとしてたし。
ただ、２月の検査で肝臓にも転移が見つかり、肺よりそっちの方が進行が早くて。
年は越せないだろうと言われていました。

５月の連休には、弟たちや甥っ子たちも集まって、父の誕生日をお祝いし。
食欲が落ちていたのに、びっくりするほど沢山お寿司を食べ、みんなを安心させてくれて。
大好きな蕎麦を茹でて出した時も、満足そうでした。
なので、ちょっと安心してたのだけど、連休明けたころから急激に体調が悪くなって。
利用している日帰りの施設の医師から「栄養が取れていないので、入院して、点滴で改善を考えて」との指示から５月１２日入院。

自宅介護は無理なので、施設入所の検討を始めました。
医療系の有料ホームに話を聞きに行ったり、特養の入所申し込み手続きをしたり。
退院した時のことを考えて動いていましたが、血中酸素飽和濃度が低くなり酸素を使わなくちゃならなくなり。食事もとれず点滴のみとなり。
・・・・そうなってくると、あまり長くないって事で・・・覚悟はしていました。

１２日月曜、私はお休みだったので、午前中いつもの温泉に行ってから、父の面会に行く予定だったのです。
ですが・・・・な～んか気乗りしないなぁ。。。とダラダラ家の中の片づけなんぞをしていた時に弟から連絡が。
温泉に出かけていたら、電話に出られず、知るのは大分後になっていたと思います。
間に合わなかったかもしれない。
そう思うと、「ちょっと今日はなぁ・・・」と思わせる何かがあったんでしょうね。偶然なのでしょうけれども。

父は生きる！気持ちの強い人でした。
私は、父のように強く生きる！事は出来ないなぁ。。。。
でも、ダラダラでもぼ～～～～～っとでも、弱音を吐きながらでも、その時が来るまでは生きるわ。

　　ありがとう、お父さん