トシコロさんの日記

2021年 04月06日 17:00

島田療育園に行くしんどさの正体

(Web全体に公開)

  寝たきりの文士である野口栄一君と親友になれるなど、良かった、楽しかった面はあるが、猛烈なしんどさも僕も感じていた。後に行った身障ミニコミの人たちはもっとしんどかったし、ボランティアの中にも同様の人たちはいた。しんどさの正体は以下であった。当時の世相から述べよう。


  まず、1980年前後の日本では、結婚=幸福、恋愛=結婚とほとんどの人たちが思い込んでいた。また、結婚=マイホーム作りとも思われていた。

  とは言え、身障園生、職員と以上は不可能か困難である事は一目瞭然である。身障園生の中には「施設身障者は結婚できないが、在宅の者はできる」と誤解していた人もいた。それゆえ、園生も職員も自分たちは不幸と思い込み、「あわれな我々を助けろ」と言っていた例さえ複数ある。その状況を直視すれば、誰でもしんどく思うだろう。身障ミニコミの会長が「島田では愛が閉ざされている。人は大人になれば、恋愛して結婚するのに。...人間は何の為に生まれた。男は女の為に、女は男の為に。それ以外の目的、私は信じない」と叫んだわけである。確かに、当時の日本人の価値観ならば、しんどく思うし、結婚=マイホームならば、誰も解決策も浮かばなかったわけである。

  今の僕ならば、恋愛=結婚=マイホームとは考えないから、徹底した恋愛をするとか、通い婚、リモート婚など、解決策がいくつも浮かんでいるが、昔の僕も当時の世間と同じ価値観だったから、しんどく感じられたわけである。気が付かなかったとは言え、短絡的な価値観は恐ろしいと思う。

  もう一つおかしかったのは、行ってもしんどさを感じなかったか、ストや経済面しか感じなかった人たちがいた事である。目の付け所が違った。そのような人たちは、福祉や社会の根本は児童福祉や学校、地域、友人関係だと思い込んでいた人たちであった。そのような人たちは結婚・恋愛関係の矛盾自体に気が付かないから、身障園生や職員の結婚難についても目に入るわけもなく、島田のしんどさの正体には気が付かなかったし、例えば、高島平団地に行ってもそこにある結婚矛盾には気が付かなかった。そのような人たちとは僕も本当は合わなかったのかもしれない。

  因みに、ハンセン氏病の多磨全生園に行った時は、以上のしんどさは感じなかった。まだハンセン氏病差別は結婚絡みであることは知らなかった上に、伊藤まつさんは天国に行った夫の話を嬉しそうにしてくれた事や、元患者同士の結婚直後の仲睦まじい姿を複数拝見し、話し込んだからである。でも、その一組が離婚して変にも感じるようなった。もし、最初から、その差別が結婚問題絡みである事を知っていたならば、島田以上に全生園がしんどく感じられ、伊藤まつさんとの関係にも影響が出たかもしれないと思う


  重ねて言うが、短絡的な見方は恐ろしく、短絡さに気が付かない事はもっと恐ろしい。

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