１．


　　宗教で言う所の「原罪」とか、「煩悩・宿業」みたいなものもエゴ遺伝子に当たるかも知れない。

　　多磨全生園で知り合い、親しくなった無教会主義の伝道師に、「身障運動家やボランティア同士のケンカ」とか、「身障者やハンセン氏病元患者が精神障碍者を差別する問題」について話した事がある。その伝道師は「聖書にある原罪」と語っていた。当時はまだ遺伝子科学が発達していなかった時だったから、聖書や仏典しか説明の仕様がなかったはずである。




　　２．

　　僕が行った教会関係は、教会組織を神だと思う牧師や信徒が多かった。一つには、明治期にあった聖書の誤訳もあったと思う。でも、それ以上に、彼らのエゴ遺伝子がそのように思わせた。聖書的に言えば、その教派は無意識的に原罪に支配されていたわけである。その果てに、エゴ遺伝子の働きの極とも言える、二人の牧師のレイプ事件も起きた。恐ろしい所である。