僕は１９５６年生まれですが、その前後から６０年代生まれの方たちに、何故か仲良し志向が多い。それも皆で仲良くなって、身障問題、ハンセン氏病差別、教育問題なども解決していこうというものです。僕も同じ世代には違いないですが、特にそこからの教育解決には昔から首をかしげています。でも、その志向は多くの会を見ても続いていない。次第に仲良し主義に魅力を感じなくなり、会から会員が離れていくか、ケンカになり、潰れている。「離れる」が多かったですが。今の僕が気が付くに、日本では６、７０年代にＴＶで毎日のように子供向けマンガが放送され、当時の子供たちはそれを毎日見ていましたが、その影響ではないかと。内容が「みんな、仲良く」。発想が似ていたからです。でも、それでは気分と情緒だけで、中身に乏しく、そこからは社会生活や仕事は勿論、生きていく事も、恋愛や結婚も、真の友情や仲間関係も生まれません。仲良しを大きく越えて、中身の濃い友情、仲間意識、恋愛、夫婦愛、そして、人類愛とか、聖書やコーランに書いてある隣人愛、仏典にある菩薩愛にまで高める必要があります。言わば、以上の「会員が離れての会潰れ」とかケンカは、大きく成長するための通過儀礼だったと今の僕は解釈しています。大きく見れば、離れる事も、ケンカも必要であり、良かったわけです。
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　　仲良し主義は元患者たちに否定されました。世代的に元患者たちは漫画を知らない人たちばかりでしたからね。相手にされなかったのも当然でしょう。