今、気が付いた事だが、僕も小学６年生までは家で常にテレビを見て育ったし、島田療育園の身障園生たちもテレビばかり見ていた。だから、話も合って、すんなり付き合えた面もある。テレビの時代でなければ、付き合いは成立せず、何も思わないまま、僕もすぐに島田療育園を止めていただろうね。本当に時代が生んだ付き合いだね。僕の世代あたりから、学校教育の影響よりもテレビの影響の方が子供たちには大きくなった。４０年前当時の日本の身障関係は、僕よりも１０年から２０年先輩で、テレビが子供の時はなかった世代が中心だったが、彼らはしきりに学校の障碍児関係の運動して、その内容を巡り、ケンカも激しくしていた。でも、僕はどうしてもそのような事には問題意識は持てなかったし、僕の世代の身障者たちも同様の人たちが多かったが、これも「テレビの差」で説明付く。テレビは非常に大きく、学校をはるかに上回る影響を子供たちに与えていた。因みに、今の子供たちはゲームという、別の大きな要因もあるから、僕の世代と同じように見てはいけないわけですね。（僕の世代でも、テレビを見ないで育った身障者たちは、先輩世代とほぼ同じ発想で身障運動した例もかなりあるようです）