まず、僕の光明時代。男子同級生に一人、笑うと腹筋の関係からおしっこをもらす子がいて、皆でバカにする・からかった。又、筋ジストロフィーの子も二人いたが、他の障碍を持つ子たちは二人を同情した。「早く死ぬから可哀そう」と。無論、僕もそうした一人だった。
　　後年思えば、それらは差別なんだよね。かと言って、以上３人が皆と友人になれなかったわけではない。友人には違いなかった。友人にはなっても、差別関係・意識は深くあった。又、その３人以外の人たちの仲も何なのか。表面化しないだけで、差別意識の種はちゃんとあったと思う。以上３人はたまたま皆と違うからだだったので、クラス内で差別が表面化しただけで。更に複雑な事になるが、おしっこを漏らす子は筋ジストロフィーの一人をバカにし、その自家用車に石を投げた事もあったし、そうされた筋ジスの子はおしっこを漏らす子をバカにした。
　　「友人関係からは差別は消えない」。アリメカの白人と黒人、ヨーロッパのユダヤ差別関係でもよく言われている事だね。その通りだと。差別の根は大きな社会構造とか、一人一人の我執・我欲が根にある。人間関係が問題ではないわけだから。
　　ＶＹＳでは元々「友人になれば差別は消える」という考え方があった。それが発展して統合教育運動にも一時的になったが、その発想は以上でも否定される。僕も本当は以上の事を東Ｖで話すべきだったが、７７年ごろは僕なんかが以上３人にした事を差別だとまだ気が付かなかったから、話せなかった。大体、７７年当時は僕も「差別」という言葉自体も判らなかった。話しようもなかったと。
　　話は戻るが、特に小学５、６年の時は差別がひどく、「ブタ」などの言葉が飛び交い、担任の先生がお説教したのを覚えているが、児童たちは差別という言葉自体も理解できなかったため、効き目はなかったと。
　　もし、子供会におしっこを漏らす子がいたら、どうなっただろうかとも思う。
　　因みに、人間の全員がおしっこを漏らすようならば、以上の子もバカにされないわけだが。そんな事も言えるね。
　　差別は社会学と深層心理学の２つを学ばないと判らない事です。歴史とかも。僕もそれらを学び、初めて何が差別か少しずつ見えてきたわけだから。