まず、第二次世界大戦の戦争犠牲者全員に哀悼の祈りを捧げる。

　終戦で日本人も戦争や軍国主義の愚かさに気が付いた。それは歴史上の進歩であり、評価すべき点である。しかし、その多くの戦争の根については、今も、また、全世界に言えることだが、考察不足ではないのか。歴史上の全戦争の根は各国の経済争奪なのに。例えば、２つの世界大戦のドイツはヨーロッパの新興国で、多くの植民地を持っていたイギリスやフランスに抑えられ、どうにもならなかったため、苦しくなり、あのようなことをしたわけだから。ナチスのしたことは大罪だが、歴史的に罪を換算すれば、イギリスやフランスの罪とおなじになるわけです。

　　以上の考察もないまま、お金にこだわり、果ては身障者間までお金による差別関係のできた日本。お金で平和が買えるのかと、疑問に思います。

　さらには、新憲法に「基本的人権」とありながら、強制避妊みたいなことがハンセン氏病元患者とろうあ者にされたこと。ろうあ者の状況は戦争中よりも悪くなった現実。お金ばかり求め、精神性や社会性は進歩したのかと疑いたくなります。戦時中の、敵を殺すための精神論は精神性ではなく、憎しみからのものですが、そうではなく、外国人や仲間外の人たちへの愛を基盤とする精神性をもつべきなのに。それがないことも、そのような差別の根の一つかもしれません。

　真の平和到来を祈願して。