神や仏信じる利点の一つは、人を超える視点を持てることだね。何かされて怒ることは仕方ないが、あと、その理由を察したり、許せる。
　ところが特定の宗教団体にいつもいる人は逆に気持ちが狭い例が多い。何かされなくても、クリスチャン同士、仏教徒同士、互いの信仰を否定し合い、ケンカにもなる。例の教派の洗礼書にはカトリックやルター派の悪口が書かれており、早くも失望したのを覚えている。その時からやめることを選択していたようだ。全生園でお世話になった伊藤節男無教会伝道師の事を牧師に話したら、「キリスト教でない」と言われ、さらにいやになったし。
　それはともかく、怒った先の相手を許せる心を持つことは、相手がそれで甘えない限り、自分にも計り知れない幸福がある。すべての人たちに言えることですね。