高校時代、ある同級生が「みんなばらばら」と述べたのを覚えている。全員の話すことが独り言の羅列に過ぎなかったから。小学時代は怪獣ごっこ、中学は歌謡曲で話が通じたのに。授業中も独り言を言う人も複数出た。当然、皆寂しく、一様に精神不安定。．．．。
　卒業後、入った身障会や福祉会も同じ。何もそれらで、人を結ぶものの件に直面したわけではない。学校縁の限界を僕も早く悟った。僕や同級生たちが統合教育に無関心だったわけだ。公立校でも同じだから。
　無教会入りは以上の答えでも。５０年ぶりの答え。徳川家康よりも遅く答えを出したと冗談も言いたくなる。また、神とか天を多くの日本人が信じ続けたら、早くに統合教育や、養護学校と公立校の交流が行われていたのにと思う。障碍の有無の別なく、人間中心主義の統合教育運動は中途半端にしかならなかった。何でも良いから、信仰持たないと。
　以上は、長野県の４人殺人事件の容疑者の「孤独」にも言える。５０年前よりも日本社会の無神論化、お金と人間中心化は加速しているから。怖いし、容疑者も本当は追い詰められているわけである。