近親妊娠を避ける遺伝子働きもあるせいだろうか、家族や親族恋愛は世界的に極めて少ない。一方、戦後昭和の施設は家庭的なものを多くが求めた。
身障女性の一旧友は少女期にそのような施設にいたが、そこでは「働けないのに、恋愛するな」と職員たちから言われ、傷ついたと。例の島田療育園は恋愛は無視されていた。
その発言だが、経済性と恋愛は別であり、変である。本当は頭ごなしに恋愛を否定したくて、シンプルに経済理由を当てはめたとも考えれる。また、恋愛の力は強いから、園児たちがその力を持つと、施設の秩序が乱れることを職員は察したが、あまりにも大きな理由なので、彼らもわからなかったとも思う。
大家族制はもちろん、マイホームでも恋愛とは相性が悪く、「結婚後、恋愛感情は3年しか続かない」というアメリカの心理学者の報告もあるくらいだ。僕のかなりの旧友たちも実際は恋愛でも、お見合いでもない、仲良し関係からの例が多い。いきなりマイホーム作り求めて。
一方、障碍者などのマイノリティは、恋愛すると心身の障壁を超えるから、強い恋愛になりやすい。何にかの被差別者とか。恋愛から昔から相手にされにくい理由もこれかもしれない。また、本人たちの問題なのに、同性愛が差別されることも。いずれにしろ、お金だけでもない、根の深い問題がありそうだ。