高島平の子たち、墨田厚生会館に通った身障者たち、島田療育園、全生園。我々が関わり合ったところの人たちは戦後日本のマイホーム生活について行けなかった脱落者ばかりだったね。いずれもマイホーム体制を崩さないと解決策は出ないような。また、マイホームは狭く、幸福ではない事は我々の父母を見ればわかるはず。「社会変革策」があったとして、マイホーム崩しと、それを超える幸福追求だが、それには４０年を超える時間が必要だったようだ。例えば、２０世紀の僕が社会変革について判らなかったのも仕方ない。
　そのマイホーム生活は夫婦と子の狭い生活。頭も使わない。長く続ければ、脳が衰え、認知症の大きな要因にもなるね。因みに、僕の家は介護などのため、親戚やボランティアなど、多くの人たちが来て、狭くならなかった。父は死ぬまで頭脳明晰、母は今も。そのような事も影響しているようだと。