70年代後半、実名を書けば、ガッコ会という統合教育&学校改革の会があり、会長の講演も聞いた。何分、江戸時代は寺子屋で一人一人に合わせた教育がされたから、今の学校もそうしないといけない。障碍児も公立校に入れて。今の教育は産業社会育成のものだと。
聞いた人たちは色んな意味で誤解。左翼系の人たちは猛烈に叩いた。そうだろう。右翼や保守、クリスチャンにも言えるが、左翼にとって江戸時代は野蛮な封建時代に当たるから。ガッコに好意的な人たちも仲間意識を育てる教育と誤解。でも、仲間意識も明治以来の観念。日本人としての仲間意識を持たせて国防させるという帝国政府の方針から生まれたものである。僕も理解できなかった。新左翼系とも聞いたが、新左翼との共闘はあったかもしれないが、違うと。新左翼も反江戸だから。後継者もなく、早く潰れた。
その理念は福祉関係に復活できる。「一人一人に合わせる」。そのものだから。学校関係にも必要だが、後回しになると思う。まず、江戸時代を正しく掘り起こし、理解して、福祉関係に当てはめ、社会を変えていけば、最後には学校も変わる。
70年代の福祉関係は脆弱で応用できず、学校改革一辺倒になったと思われる。悲しかったと。
そのほか、ガッコの理念は結婚制度と恋愛にも当てはまるわけである。江戸時代は我々は知るべきである。講演聞いてよかった。今までの僕は否定的でした。