NHK教育TV「奄美・アイヌ、北と南の唄が出会うとき」を見ました。40年前に旅行で行ったアイヌ博物館も出てきた。なつかしかった。
明治初期=1870年代、日本帝国政府は「ロシアの南下を恐れて、(軍事的観点から)住んでいたアイヌを追い払った」と迫害の歴史の一部を伝えました。まだ日清戦争のはるか前ですね。当時の軍人と役人が恐怖感を持ち、アイヌを悲惨にした。何かに恐怖感を持つと、それを阻止することにこだわり、他人の事を思いやれなくなり、悲惨にもしてしまうのかもしれません。その相手のロシアも当時は超大国のイギリスを恐れ、対抗するために世界各地で同じ事をしていますし。イギリスも超大国の地位をフランスやロシアに奪われる事を恐れ、世界中で同じ事を。時は経ち、ヒットラーたちはユダヤ系の経済支配から自分たちが破産する事を非常に恐れ、あのように。ベトナム戦争の時は当時のアメリカ高官が共産主義を恐れ、猛烈な爆撃。「迫害や戦争、虐殺には恐怖感が常に絡んでいる」と心理学系の本に多く書かれていますね。恐怖感を持つのは仕方ないにしろ、理性を働かせて、広く物事を見て、思いやりも持てないものかと思います。
まさに、今のコロナにも言える。ただ恐れるのではダメ。そのウイルスの性格を科学的に見て、対処法も学べば恐くないわけです。また、遺伝子性障碍児の中絶にも言える。それも障碍を持つ子を育てられない恐怖感がそのような差別・殺人行為にもなる。ただ恐れることこそが「真の恐怖」かもしれません。ヒットラーも、ポル・ポトもただ相手を恐れていました。今の北朝鮮政府の人たちも、アメリカへの恐怖感が根にあるようです。般若心経には「恐怖を遠離」とありますが、人類同士・動物への恐怖感も卒業できた時に世界平和と福祉社会が実現するのかもしれません。
良い番組を見たものです。
コメント
Yoshi
2021年 11月08日 09:28
おもしろそうな番組があったんですね^^