以下、北朝鮮が戦時体制のままならば、日本なども準戦時体制のまま。日本は朝鮮戦争の時に経済を非常に伸ばしたが、準戦時体制で政治や福祉は良くならなかった。思えば、その延長で今まで来ているようですね。経済主義で、政治や福祉の日本の貧困を考察している内に、朝鮮半島の問題に達したわけです。　　　　　ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
評論家の池上彰は「朝鮮戦争の時、国が亡びる寸前まで猛烈な爆撃をされたから、北朝鮮の人たちはアメリカを恨み、結果的に軍中心の体制になっている」と述べています。でも、それだけならば、日本、ドイツ、ベトナムも同じですが、北朝鮮みたいな体制ではないですね。明らかに北朝鮮の法律的な問題。朝鮮戦争は「休戦」に過ぎず、停戦後も北朝鮮は法的には戦争体制なのです。だから、軍国主義みたいだし、金日成の子孫が王族化したのも、横田めぐみさんが拉致されたままなのも、大きな原因はそれです。また、１９７０年のアメリカ軍船拿捕事件や、９０年代の核開発の件で実際にアメリカは北朝鮮爆撃を検討もするなど、休戦後もいつ攻撃されるかも判らない。そうならば、なおさら軍事体制に北朝鮮はなりますね。北朝鮮は韓国や日本は余り相手にせず、アメリカだけを相手にしている感じです。
　　そのアメリカが変わらなければ北朝鮮も変わらず、横田めぐみさんも帰ってこないし、朝鮮半島はもちろん、東アジア全体も緊張は解けず、日本や中国の政治も変わらず、日本の福祉も真に良くなりませんよ。戦後の日本でもハンセン氏病元患者が隔離されたり、島田療育園みたいな悲惨な例も多かったのも、根本原因はアメリカの問題だったかもしれない。極めて大きな事ですね。巨大因縁。