今日(12日)の日本経済新聞や、その系統のテレビ東京のデータニュースに報じられていた。要するに「元々は日本企業が地熱発電機を世界一多く生産し、各国に輸出していたが、今はアメリカ企業の小型で発電効率が良く、安価な地熱発電機にとって替わっている。日本企業も新方式の発電機に替わる事を迫られている」とのこと。これが現実。朝日新聞、NHKは伝えていないし、日本テレビやTBS、フジテレビも伝えていない所を見ると、他の新聞も同じかもしれません。マスコミも無関心。
「小型発電機ならば、温泉旅館周辺の景色も損ねない」と聞いた事がありますが、日本企業もそのように努めればよかったのに。小型の方が安上がりだし。パソコンからスマートフォンができたように、努力すれば機械はいくらでも小さくできるし、材料も少なく済むわけです。
昨日は地熱発電について書いた手前、以上の記事を読み、呆れました。ただし、都市伝説にも出そうな、アメリカの陰謀のせいでもないと思います。仮に、アメリカ商務省の謀略があったとしても、エネルギーと食糧自給に無関心である日本人の自業自得ですね。機械は小型化すれば性能もよくなる面がある以上、多くの日本人が関心持てば、日本も早くに小型で性能が良い地熱発電機を作り、輸出は勿論、日本各地に設置していたのに。やはり、何でも大型の機械ばかり作り、技術革新もせずに滅びていった1980年代の旧ソ連の産業も連想させます。どうしようもない。さらに、1973年の石油危機のように、災害などでアメリカが核燃料を輸出できなくなることもあり得るわけで、その面からも原子力発電も問題があるわけです。
第二次世界大戦の時、石油を断たれてドイツは合成ガソリンを作りましたが、日本は南方に石油を求めて戦争した。そのころから「エネルギーは外国に求めればよい」という意識が日本の官僚や政治家などにもあり、戦後は日本人のかなりが受け継いだと、勘繰りたくもなります。無論、戦時中のドイツは誰も評価できないにしろ、それと比べてもエネルギーを外国に求めるのはおかしいと思います。(その前の満州事変。真相は今もはっきりしないが、もし、そこにある大量の石炭が目当てだったとしたら、当時に地熱発電の国家計画なり、民間計画があれば、満州事変も起きていないかも知れない。地熱発電が早ければ、日本の歴史もかなり変わった可能性がある。~今の選挙の公約で、地熱発電を唱えている候補者や政党はまだお目にかかっていない。これもおかしいわけだが)
以上が現状のようですね。明治維新、終戦と日本はピンチの時に激変し、新しいものに生まれ変わっています。10年前のフクシマ事故の後も、LEDが急速に普及し、省エネルギーになりました。ならば、将来も何かの危機が日本にあり、それで地熱発電などにも目が向き、エネルギーと食料を自給していくようになるかも知れませんね。とにかく、物事は関心持つ事から始まる。大いに持ちましょう。