男女の脳は構造が違うため、感覚や発想も元々違うため、惹かれ合う。これが恋。科学的に説明できます。幼稚園現場でよく聞かれるように、すでに３歳児あたりから特定の異性の子を好きになる現象も多く起きているそうですね。恋愛の卵。それ抜きでは、児童福祉もできません。また、恋愛は友情の延長ではありません。
　　高島平子供会もサポーターたちに以上の見方が欠けていました。児童を理解できていなかった。認識できないでも子供たちにもある恋心を掴み、「異性への思いやり」みたいな事を話し掛けなければまともな子供会はできないし、サポーター側も活気や魅力は出ないわけです。性は肉体だけではない。精神面に深く根差すし、そこから活気も与えられるものです。それがないから、魅力も出ず、ＶＹＳ・団地住民と後継者は出ず、７９年に潰れたと。更には、他のＶＹＳ全活動も同じでした。島田療育園には深い恋愛トラブルがあったのに、島田班の人たちは無関心。墨田厚生会館、盲学校、全生園と同じでした。ＶＹＳが続かなかった、活気もなかった一因もそれですね。精神的な性の問題は大切だし、科学的に見ても言えますね。
　　無論、高齢者問題にも言える。
　　性＝肉体だけ、という発想は短絡的だし、そのように思い込めば、活力も出ず、活気のない人生になるわけです。
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以上、７０年代に一緒に子供会や島田療育園に行った人たちにあてたものです。児童、障碍者、ハンセン氏病元患者の精神的な性の問題の視点が欠落していたし、それらに関わるボランティア・サポーター自身の性の視点も欠けていました。
　　それは時を経て、今の高齢者関係にも言えます。精神的な性を無視されると、人間は本当に無気力になるわけです。病気にもかかり、医療費も高くなります。精神的な性の問題も追及する必要があります。