「量子力学的習慣術（村松大輔著・サンマーク出版）」の２５ページに、ドイツの理論生物物理学者のフリッツ・アルバート・ポップ博士の「意識とは光だ」という説を紹介しています。

　　我々の身体は細胞から成り立っていますが、さらに分子や原子に解析できます。その解析の果てに一切がフォトン、日本語では「光子」というものになるとか。それ以上の解析はできないわけです。光子の形は「粒子であり、波である」という面白いものだそうです。中学１年の時、理科の先生が雑談に話してくれて、僕ははっきり覚えています。当時は光子という言葉はなく、「光」とだけ述べていましたが。

　　その本では身体全部の根本的な構成要素の光子が意識を作ると述べられており、さらにこれも最近注目され始めている「ゼロ・ポイント・フィールド」との絡みや、光子の面から見て、集中力の上げ方、生活改善法などが述べられています。

　　僕が以上に一番注目したのは「意識も、感情も光子からできる」という見方です。先に述べたオーラ=霊魂の私見につながるものだからです。すでにオーラがある事は写真で証明されていますが、これからポップ博士や村松氏がオーラにも目を向けて科学的な研究をすれば、死後のオーラの行方や、死後生、天国・地獄、輪廻転生、臨死体験なども解明し、死後の事で深く悩んでいる世界中の多くの高齢者たちの気持ちも救われるわけです。天国が証明されたら、聖書や仏典の正しさも証明され、神父やお坊さんたちの社会的な地位も上がるかもしれないし。また、殺しても相手は消えない以上、殺人はムダになり、殺人事件も減るかもしれない。死後の世界にお金は持っていけない以上、お金にこだわらない社会になり、詐欺や泥棒も減るでしょう。将来予想される宇宙人との交流以上に、我々の世界観や社会を根本的に変える出来事になるわけです。量子物理学の発展具合を考えると、そうなる日も近いかもしれない。１９５６年生まれの僕も以上の科学的な発見や社会変革が見られるかもしれません。

　　１９世紀。天才頭脳を持つマルクスが当時のイギリスの資本家の労働者搾取に心痛め、資本主義を徹底的に解析し、資本論を書き上げた。優れた面はあったし、「労働者や児童の法的保護」など、後年の世界の福祉確立に役立ったのは事実です。良い面は評価しないといけません。しかし、お金中心の見方で、その後継者たちの作った国々はどれも中途半端だったし、その中から権力者になったスターリンが「死後の意識消滅」に猛烈に悩んだのは有名です。まだ量子物理学が現れていなかった１９世紀や、発達していなかった２０世紀では仕方なかったかもしれません。

　　また、光子は全宇宙とつながっています。ならば、我々の意識も本当は全宇宙につながっている事にもなり、自閉症対策もできるかもしれないし、狭いカルトやセクト、マイホーム主義も以上からは消えていくでしょう。「らい予防法」みたいな隔離もありえない。ウィルスも光子からできている以上はコロナやインフルエンザの治療法のヒントも得られるわけですし。

　　とにかく、「意識」の問題は面白いと思います。