佐久のみなさんへ. � 2021年4月
4月になりました。気候が暑くなっているため、今は、桜は東京では3月に咲きますが、昔は4月に咲きました。桜で思い出すところがあります。東京の地図を見て下さい。東村山市に「多磨全生園」というところがありますが、そこはハンセン氏病という病気にかかった人たちが住む病院みたいなところですね。そこは広い庭もあり、桜の木も多く植えられています。その桜の花も見た思い出があるからです。
ハンセン氏病のばい菌は弱く、そのような患者さんのところに行っても病気はうつりませんが、科学の発達していなかった時はうつると言われて嫌われました。その患者さんたちは悲しい想いをしたわけですね。その気持ちを述べた本もたくさんありますから、チャンスがあれば見て下さい。
また、今はコロナが流行っています。コロナのことやウィルス、人間の体のことをしっかり科学的に勉強して、かからないようにするのならば良いですが、勉強もしないでただこわがるのはおかしいですし、ましてや、コロナにかかった人をきらってはいけません。きらわれるとだれでも悲しく感じるからです。自分もきらわれたら悲しいですが、それと同じです。まただれでも病気します。カゼをひいたことがない人はいないでしょう。カゼをひいた人やインフルエンザに罹った人をきらう人はいませんね。バカにする人もいない。ならば、コロナにかかった人をきらったり、バカにすることもおかしいわけです。もちろん、昔、ハンセン氏病にかかった人たちをきらったのもおかしかったわけです。
悲しい想いをする人が出ないように、いつも気を付けたいです。
多磨全生園の写真を二枚同封します。一つは、その近所の人が花見に来ている所ですね。でも、まだそこの元患者さんの写真は見つかっていませんが。
また書きます。