思い出せば、光明養護の僕の学級・学年でも転校生の問題が2回ありました。特に、小学5年の時が深刻。ウィルソン病という、内臓と脳に銅がたまり、情緒障碍と内臓衰弱を起こす難病の男の子が公立校から来ましたが、クラスの人たちと合わず、ケンカばかりしたため、彼を非常に皆で嫌いました。僕も悪口を言ったものです。それで学校が彼は嫌いになり、6年には不登校。先生の話では、「家でお菓子食べて、テレビ見るだけの生活」。そこで退学し、後は行方不明。受け皿もなく、どうにもならないわけですね。それから、30年経った時、医学書で別の病気を調べていたら、ウィルソン病の事が目に入り、彼のケンカの理由はその情緒障碍のせいだったかもしれないと思い、非常に残念に思いました。子供だったとは言え、「気違い」と言った事を後悔したわけです。その病気の他に、先に述べたように、転校して仲間関係に合わなかったせいもあると今の僕は見ています。
とは言え、島田行った人たちも、僕含め、かなりの人たちが情緒障碍になっています。具体的にはプライバシーに触れるから話せませんが、例えば、早急な恋愛をしたり、逆に異性に何も感じなくなり、非婚例が多い。生活崩壊例も複数見てきた。僕も80年代には異性不感症に陥った。当時は判りませんでしたが、情緒障碍の例の一つだったと。僕の後に行った身障運動家たちはもっとひどいようですし。
ウィルソン病関係は病気で情緒障碍を起こすわけですが、環境次第では情緒障碍は誰にでも起きます。だから、皆様も偏見をしない事は勿論、他人事だとも思わないで下さい。自覚症状はないから、厄介です。