僕は１９５６年生まれだが、その世代が若かった時はまだ女性に職場が開かれていなかった関係もあり、早くに結婚する例が多かった。日本の景気が良かった事もあり、結婚式は数百万円も掛けた豪華なものが多かった。でも、結婚した女性たちを見てみると、挙式の時が人生のピーク。後は無気力になる例が多いし、ラジオやＴＶで聞いたところ、次第に主婦のアル中が増えていったと。空しい気分を、台所にある料理用の日本酒を飲んで晴らそうとする内に中毒になるとか。幸福にならない例が多かったわけだ。
　　一方では、憲法に「平等」と定めているのに、家柄を気にして、親は勿論、女性たちも部落関係を露骨に結婚対象から嫌う例が多く、問題化していた。部落の名前が出ると、会合で拒否反応を示すとか。
　　以上の問題の根本も、結婚式にこだわり、夫婦になる姿は最初から脳裏にない事が原因だったように思えます。