４０年前の多くの身障運動家たちを思い出すと、かなりが「自己主張しなければならない・訴えなければならない」と思い込んでいた。それは強迫神経症の一種だね。確かに、当時の社会状況を当てはめると、そうなのも当たり前だったと思う。身障者たちも「心のつなぎ」なんて思いも寄らなかったから。その中で生きていくには、強烈に訴えるしかないと思うよね。又、「障碍者運動＝訴える事」だとも思うはず。でも、実際はそのような気持はすごくしんどいわけでもある。
　　ブログに書いた通り、同情もあり、最初は目を引く。でも、飽きられたり、慣れが生じたり、あるいは、アフリカの飢えなど、もっと可哀そうな人たちに世間の目が行くなどして、サポーター含め、人々が離れていった。また、障碍を通しての絆も上べだけだから、身障者同士もケンカも始め、８０年代には訴える運動は下火になったと。
　　　今の僕が思うに、真の障碍者運動は全人類に通じるまでに、心のつなぎを求めないと成立しない。訴えてばかりでは社会性もないし。鉄腕アトムに出てくるロボット国みたいに、身障者だけの世界を作っても始まらないわけだし。心のつなぎがあれば、それこそ、どんなに重い障碍を持っていても、好きなように生きられるわけです。