心の事も重視され、心の交流が活発な社会を想定すると、Ｘ君みたいな脳障害がある人でも当たり前に生きられるだろうし、野口栄一君みたいな寝たきりの人達も好きなだけ、恋愛や結婚ができる。その他、ハンセン氏病差別みたいなものも非常に軽くなり、消えていく事が想像できます。ユダヤ差別など、その他の全ての差別も。日韓やアラブ・イスラエルみたいな歴史的葛藤も消えていくと思います。


　　僕がかつて各場で見てきた事は、昔は気が付きませんでしたが、問題は同根だったと言わざるを得ません。

　　政治も同根でしょう。世界各国の政治を見ると、ほとんどは自由経済主義と強権政治の間を揺れ動いています。景気が良い時代はどの国も自由経済の政治が強くなり、政権を担っている。景気が悪くなると、強権。強権には、右翼的なものと、マルクス主義の旗を掲げたものがありますが、基本的には余り変わりないでしょう。マルクス主義強権も、資本論には書かれておらず、それを利用したに過ぎません。（非常に寒いロシアとか、世界的に辺境みたいにされている北朝鮮などは強権時代が長く、アメリカみたいに自然や資源に恵まれた国は自由経済政治が長く続いているようだが）。

　　そして、今までの世界の人たちのほとんどは以上の二種類の政治しかないと思いこんでいるようですね。僕もそうでした。でも、「心が重視される社会」になると、以上とは違った発想の政治が現れるでしょう。非常に柔軟な政治が。今の僕は具体的には語れませんが。

　　とにかく、物質偏重の文明は終わって欲しいものです。新聞で読んだ事ですが、キューバでは「命を尊重する社会主義」という思想も出ています。まだ不十分にしろ、これからはどんな体制の国々でもそのような命や心を重視する価値観が出て欲しいものです。