男女愛の目的は、互いの魂や心の生かし合いではないか。肉体関係がなくても、十分成立する。求める理由もそこだね。
　身障の作家、花田春兆氏の本によると、６０年代の事だが、異性の友人に「友達でいましょう」と言われ、傷つく身障者が多いと。普通の人たちにも多いと思う。寂しくなるから。それで友人という言葉を嫌う人たちも多い。しかし、「友人」とは何かが難しい。以上は波風のない仲良し関係を指していると思うが、それが友人だろうか。
　聖書やお経を引き合いに出すまでもない。真理や社会改革などを求め合う内に自然に生じるのが友人や友情。以上は友人でも何でもないわけだ。波風ないとか、仲良く楽しくの関係は僕の場合も、多くの人たちも必ず絶縁している。ケンカも多い。そのような関係は最初から作らない方が良いと思う。
　案外、友人は難しい言葉である。