ほしいものをストレートに求めず、何かを通して求める傾向が７０年代にはあった。恋人になりたいのに、お友達になりましょうと誘うのがわかりやすい例だね。
　同様に、多くの人たちに「一緒に社会変革運動やりましょう」と言いながら、生活や外出介護を求める身障者もいた。多くは「お友達になりましょう」と言いながら介護を求めた。介護者も同情を隠すためか、友情通しての介護を強調。続くわけもなかった。二兎を追う者は一兎をも得ず。以上なら、何も得られない。他に教師志望でもないのに、統合教育話し合いして友人や仲間になろうとか。おかしかった。その傾向は元々新興宗教に強くあり、８０年代のそのブームにつながり、麻原も利用。僕の行った教会でも戦前からそうだった。
　ストレートにほしいものを求めて当然だと今でこそ思うが、当時はそれは短絡的だと言われていた。でも、真理は本当は単純なのですね。