これから脳医学が発達し、認知症は治せると思いますよ。でも、その場合、過去のイヤな事をたくさん思い出し、自殺や酒依存症が多くなる。見えています。認知症はストレスに対する脳のゆがみだと思われるから。器質性の脳病とは違い、脳自体は原因ではないから。
　マイホーム時代の狭さと寂しさが大きな要因だと見られます。人間はこの二つには耐えられません。だから刑罰の一つに禁固刑もあるわけです。僕自身、大家族制を模したと思われる某教会関係の「狭さ」に耐え切れず、やめたこともあるから狭さの辛さはよく判ります。また、マイホームに愛が乏しく、寂しいことは旧友たち含む、多くの人たちの証言も聞いています。常に二つのストレスがあれば、マイホーム卒業しても記憶に鮮明に残り、脳をゆがませるわけです。
　以上はすでに１９７０年代から有識者や巷で言われています。「マイホーム生活は狭く、愛も乏しいから、特に主婦は子供の尻を叩き、受験勉強に駆り立てる」と当時の本やテレビで言われたり、旧友も話していた。古くからあった問題。その結果の一つでしょう。
　９０年ごろは政治で「ふるさと創生」、細川改革、橋本改革、小泉改革、民主党改革、アベノミクスと続きましたが、どれも日本を再生できなかった。認知症の難しさや、その根はもっと難しいことを日本の政治家さんたちは知っているのかな？と思います。上べだけの改革ならば、仕方ないわけです。無論、憲法を変えても始まらない。これからマイホームに変わる、寛大で愛に満ちた生き方を生み出さない限り、日本もどうにもならないでしょう。