小説にも書いた、島田療育園の一男性身障園生と女性職員の恋愛事件は1970年代前半だったが、その後は施設に行くボランティアが全国的に増えるに連れ、施設園生が訪ねてきた近世代のボランティアを好きになり、トラブルになり、双方が傷付く例が多いとの影情報を、当時縁があった富士福祉事業団から聞いている。その関係の群馬県の身障施設にキャンプに行った時も、そのリーダーから「求愛されると厄介なことになるから、異性の部屋には行くな」と指令が出たほどだ。また、富士福祉系ではないが、地方都市で施設訪問した男が女子身障園生に声を掛け、相手から好かれ、結婚まで脳裏に描き、当時のひらがなタイプライターで熱烈なラヴレターも書き、大変になった話も聞いた。それは氷山の一角で、そのような事は日本にはいくらでもあった。でも、施設側も不祥事と思ったせいか、公にはしなかったし、かなりの福祉関係者やボランティアも「恋愛は個人的なこと」と思い、相手にしなかった。福祉関係だけでなく、日本人のほとんどが恋愛と結婚制度を長い間直視しなかった。明治からだね。
以上のつけが今になり、高齢者の恋愛や結婚とか、離婚増とシングルママ・パパの増加という形で現れていると。本当はもう明治から直視しないといけなかったことです。「個人的なこと」は大間違いですね。「つけ」はもっと多くあるはず。極めて深刻な事に今はなっています。シングル親の件は学校にも影響していますし。また、体格の良い小学6年の男の子が2年生の女の子を絞め殺した事件もありました。女の子に恋愛感情を持ったはずが、恋愛が判らず、性欲任せにレイプしようとして抵抗されて、殺したらしいです。もう小学段階から恋愛教育も必要だと思います。
以上よりも根が深い問題が恋愛と結婚にはあると思います。