朝鮮半島をめぐり、北はロシアと中国、韓国はアメリカと日本の勢力が交錯し、ロシアと中国は常に思惑が違う。中東やかつてのベトナムでもこのような複雑さはなかった。ベトナム戦争の場合は単にアメリカとソ連でした。北京から遠いため、ベトナムには中国は伝統的に無関心です。中東も基本的にはそう。インドとパキスタンは中国も絡んだけれど、日本は絡まないし。朝鮮半島に真の平和が来ないわけですね。僕が考えた問題の中で一番難しい問題。
日本のすぐ隣で難しい状況があれば、日本も真の平和でもない。見せかけだけ、GDPだけの平和。朝鮮戦争から。それが福祉遅れ、らい予防法、自然破壊、カルト、政治の姿として現れている。真の平和ならば、オウム真理教も、統一教会も現れませんよ。
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若い時の僕が見た島田療育園や世田谷の身障運動の行き詰まりや、らい予防法、ろうあ者への無関心の根の大本も、朝鮮分断。僕も今だからウクライナ戦争をヒントに見えてきたわけです。1980年前後は当事者たちも、旧友で天才頭脳を持つ東大法学部A氏も判らなかったわけです。例えば、島田の一身障園生の悲恋も、朝鮮分断の影だったとは。確かに、戦争状態ならば、誰でも恋愛はまともにできませんね。