仲間関係に深入りすると寂しくなる。一見矛盾。でも、当然。仲間意識や仲良し意識の根は「自分さえよければいい」というエゴだから。エゴがくっついたものがそれらだと考えられる。最初は仲間になり、寂しくなくなった気もかなりがするが、根本がエゴだから、実際は各人の心の壁は越えられず、寂しさが増す。多くは理由が判らないから、「友人だね・仲間だね」と言い合い、強く仲間関係を求める。心のアリ地獄みたいになる。仲間外の人たちには無関心か敵視にもなる。オウムの麻原はそれを巧みに利用した。ナチスも。「仲間さえ良ければよい」という仲間関係は否定して、自分や仲間以外の人たちも広く思いやる愛でないと寂しさからは絶対に解放されないわけだが。
　個室のなかった昔の施設とか、元患者同士を集めて住まわせた戦後のライ予防法下のハンセン氏療養所に「仲間関係」という言葉が使えるかは疑問だが、そのような所は常に似た立場の人たちかいるのに、彼らは一様に「猛烈な寂しさ」を訴えています。特に、小学からそのような所に暮らすことを強いられた元障碍児はそうです。「仲間と一緒だから楽しいじゃないか」と言う人たちを激怒もします。その経験がない僕も、気持ちは判る気がします。子供は正直で仲間意識なるものは求めていません。小さい時の僕もそうでしたし、かつての高島平団地の子供会の子供たちもそうでした。仲良くなろうともしなかった。自分の遊びたい遊びだけを求めた。子供はそれでよいと。気が付かなくても、自己愛しているから。成長し、色々な人を思いやる愛になるわけですね。それには、広がりのある社会環境が必要。狭い仲間関係は心を成長させません。大人も同じ。狭い環境に行くと、大人は心が退化します。その例が今回の安倍暗殺犯人とその母親であり、僕がたびたび話しているレイプした複数の牧師ですね。（新約聖書によると、当時のユダヤ教は分派が多く、仲間関係を作り、敵対。それに対して、イエス・キリストは「敵をも愛せよ」と仲間関係をはるかに超える、全人類の愛を説いた。ならば、僕の行った教会もキリスト教ではなかったし、仲間関係作るとイエスやシャカの心から離れるようだ。仲間意識も心のアヘンだと思う）