今の日本ではヘルパーがかなり完備されているから、物理・介護面からは重度身障同士の夫婦も成立する。その場合、詳しいことはケース・バイ・ケースだね。
愛や恋愛にあまり価値を置かず、自分を抑え、上べだけとも言える仲良し関係を求め合う二人ならば、身障旅行会や親睦会から好きな芸能人の話みたいなとことから、文字通り、仲良くなり、そのまま夫婦になるシナリオも考えられる。
でも、以上以外の例は今は考えられない。他の団体や健全者を敵にしてまとまるような運動も今の日本ではなくなったし。
僕は異性に対して、最初から愛ありきでいくタイプなので、仲良くとは違うからそのような関係は作れないだろうが、仮にそうした場合、「個室なく、身障者が一緒に暮らす」から昔の施設みたいに思えてすぐイヤになり、早く離婚すると推察している。その後、在宅で暮らすところがなければ、個室完備の施設に逃げ込むように入るのではないかとも思う。皮肉な事である。
因みに、僕と付き合った島田療育園の3人の身障園生も他人と仲良くできない性格だった。自分でそう言っていた人もいた。僕ともつうじるものがあったと思う。
仲良くできない性格の事を昔は、わがままと言われた。でも、そのような人は自分に忠実になれるし、孤独感も知るから、真の愛、深い愛も作れる。わがままは美徳だと今の僕は考える。介護士やボランティアもわがままでないとできないだろう。作家、芸術家と。