子供だけでもない。今は全世代の日本人に偏食が蔓延。フェイスブックの書き込みでも、高齢者施設の介護職員が利用者たちの偏食の対応に困っているものを読んだ事がある。確かに、介護士は善意の押し付けはできないわけだし、僕もコメントできなかった。また、数年前、前の僕の主治医も「今は医者の中にも生ニンジンを食べる人もいるなど、日本の食は乱れている」と証言していた。

　　早くも１９７０年代から食生態学者の西丸震哉氏は日本人の食に警告。テレビやラジオで盛んに「味噌、玄米、大麦、煮た野菜など、日本の伝統食は栄養のバランスが取れたものだった。戦後、それを捨てた日本人は身体ばかりが大きくなり、内臓はボロボロ」と述べ続けた。

９０年ごろから、ハンバーガーばかり食べる子がアゴの力が発達しない問題が起きた。そのころから、子供と若者から、食べるものの全部にマヨネーズをかける者が増え、日本人の味覚の歪みが議論されたが、解決策は出なかった。平成時代も経て、以上の比ではないだけ、偏食が蔓延。僕も「生野菜さえ食べれば健康になる」との話も聞いたこともある。生野菜はその細胞壁が崩れず、栄養素も出ず、そのまま便になるだけなのだが。

　　僕も子供の時は偏食でかなりの野菜を嫌った。しかし、元々科学が好きだから、高校の時くらいから栄養学も独学し、野菜も食べないと病気になる事を知り、段々キャベツやニンジンなども食べるようにもなった。それらも肉以上においしいことも知り、好きになった。知って良かったと思う。あのまま野菜を食べなければ、すでに僕は死んでいたかもしれない。ただし、今も生卵は気持ち悪く感じられて、食べられないが。

　　さて、大人でも、偏食から栄養失調になっている人たちがコロナ接種をするとどうなるだろうか。特に、２回、３回と続けると。インフルエンザやハシカの接種でも、対応できる体力はなく、大変な事になるかもしれない。容易に推察できる。医者は患者の食生活は知らないから、単にワクチン副作用と記載しかねない。事実の半分は表に出ないわけである。

　　付け加えると、カップ麺。成分表を見るがいい。小麦、塩と、わけのわからない化学薬品。体に良いわけはないのだが、それも食べられ、世界にも輸出。ウクライナにも送られている。医者たちもおかしいと言わない。何だろうと思う。「最大のコロナ対策はまともな食事」と言い出す医者が現れるのはいつの日か。僕はワクチン接種は賛成派でも、反対派でもない。「ワクチン以前にまともな食事」という考え方である。栄養豊かならばウィルスに出会ってもかなりはねのけられるし、接種したらなおさら免疫が付く。栄養失調ならば、ワクチンを打とうが、打たないが、倒れるから、結果は同じかもしれない。一時「学校で食育を」と叫ばれたが、親たちが偏食したら効果はないし、卒業すればかなり忘れる。根が深い問題である。