佐久のみなさんへ �
今年も12月。もうじきクリスマスですね。
そのサンタさんは北の国に住み、そりに乘り、UFOみたいに速く走るスーパー・トナカイで来ることになっていますね。トナカイはロシア、フィンランド、スウェーデンなどの国にたくさんいるわけです。サンタさんはトナカイさんと話ができるかもしれません。共に生きているわけですね。
われわれも地球の上に本当は多くの生き物と本当はいっしょに生きているのですよ。例えば、植物。酸素を作ってくれていますからね。中学生はもちろん、小学生のみなさんも知っているでしょう。草や木がなければ生きていけません。植物の中には野菜になったり、果物を付けるものもありますが、水や日光のほか、土の中にいる多くの虫や、目に見えない非常に小さな生き物が土の中に植物の栄ようとなるものをたくさん作り、育ててくれるわけです。枯れ葉や動物のフンも肥料に変えてくれて。昔の人は「一寸の虫にも五分のたましい」と言いました。一寸は3センチくらいですが、そのとおりで、虫も大切ですね。
ほかの動物も大事です。多くの動物がなくなれば、土の上にフンも落とさず、土の中の小さい虫も肥料も作れず、植物も育たず、酸素もできなくなるからです。
また、みなさんもお父さん、お母さんから可愛がられているように、犬やネコ、鳥のお父さん、お母さんもその子供たちを可愛がり、育てますね。心があるわけですね。たとえ「ほんやくコンニャク」はなくても、子供を育てる所を見ると、動物たちの気持ちもわかりましょう。
地球は一つの大きい宇宙船みたいなものですね。われわれ人間だけでなく、ほかの生き物たちともいっしょに生きたいものです。