00年代後半、船井幸雄氏は「2020年に世界の経済と歴史の大きな節目が来る。すでに行き詰まっている資本主義・お金主義はこの年にハイパーインフレが起きて、消滅・変質し、本物社会(共生社会に近いもの)に移行する。企業、行政などの各組織も単純なものになり、組織主義も消える。各国の軍隊組織もそうなり、世界は次第に平和になる。...」と多くの著書に繰り返し、述べました。
その2020年は、船井氏も予測できなかったコロナで不景気になり、ハイパーインフレはなかったですが、日本経済新聞、その他の報道によると、アメリカ、イギリス、トルコ、ブラジルと高インフレ。アメリカとトルコは打つ手もないほど、ひどくなりつつある。まだ序曲。来年にはものすごい物価高になり、貧富の差はさらに拡大。貧しい人たちはものすごく困る。今の経済体制では億単位の人たちが生きていけない。独特の経済共同体を作るしかないでしょう。2年遅れで予測が的中しそうです。
また、これも船井氏も指摘していましたが、インフレ対策として市中銀行が金利を上げると、自動的に借金の利率も上がる。国債利率も。国債の多い国はその利子も余計に支払うわけだから、経済運営が大変になる。特に、対アフガニスタン戦争の大量国債を抱えたアメリカは債務不履行になりかねないし、そうならなくても国力は非常に落ちます。アフガニスタン戦争が始まった時から、船井氏は「この戦争は世界の資本主義崩壊の始まり」と予測していたようです。
ハイパーインフレの波が日本も襲うことを船井氏は危惧していましたが、来年の日本の経済はどうでしょうか。とにかく、インフレの難は軽く済み、エコや福祉も進む、本物経済社会に早くなってほしいものです。