新約聖書・ルカ38～４２．
　イエスはある村に入った。すると、マルタという女が、イエスを自分の家に迎え入れた。彼女にはマリアという妹がいた。マリアは主の足もとにすわって、その話に聞き入っていた。しかしマルタは、いろいろもてなしのため、せわしく立ち働いていたが、そばに近寄って言った。「主よ、妹はわたしだけにもてなしをさせていますが、なんともお思いになりませんか。手伝ってくれるようにおしゃって下さい」。主は答えた。「マルタ、マルタ、あなたはいろいろなことを心配して、いらいらしている。しかし、必要なことはただ一つである。マリアは良いほうを選んだのだ。それを取り上げてはならない」。
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　僕も心に残っている個所です。イエスは何故マリアを選んだのか。「一途に話を聞いた」からだと今の僕は思います。それに対して、マルタさんはいろいろな事を思いながら、料理などをしていた。一途さに欠けていた。その結果、イエスの指摘通り、「いらいら」していた。イエスはマルタの心を心配されていたかもしれませんね。もし、「一途」に料理していたら、どうだったのかと。少なくとも、「いらいら」とはイエスは言わなかったわけですね。
　　多くの神学者、神父、牧師、作家が解説されている個所です。「話を聞く女と、世話する女の比較」という見方が非常に多い。女性作家たちもそう見ています。女たちに投げかけられたイエスの言葉だと。そうは今の僕は思いません。男にも十分通用する事です。同性愛者にも。性別を超えたイエスの指摘でしょう。早い話、一途さがなければ、小説は書けません。また、女の人も、一途さを持つ男が好きですよね。
　今日の日曜の祈りの話は以上ですが、一途さがなければ祈りも成り立たないわけです。