東日本大震災から１０年。僕も生まれて初めての強い震動に出会い、ものすごく怖かったのを覚えています。東海地震かと思い、慌ててテレビを付けたら、東北地方がやられていた。震動は５分続きました。大津波などで多くの人たちが他界された。僕も死を直感したわけです。そして、今はコロナで新聞には世界中のその死者数が出ています。それらの死者たちについては僕もご冥福は祈りますが、地震やコロナでなくても、全ての人・動植物は確実に死ぬわけですね。当たり前です。誰もが死ぬことを皆意識したら、例えば、憎い人を殺す事も、戦争して敵の人たちを（軍隊含め）殺す事もバカバカしく想えて、殺人も、戦争も起きないだろうにと思うわけですが、現実はそうではないですね。おかしいです。
　また、震災で肉親を亡くされた方たちの中には、その姿らしいのを見た人たちもいるとか。僕も筋ジストロフィーで早くに他界した二人の同級生の夢を今も見ます。まるで天国から会いに来るみたいで。死者の意識は本当にどうなるのでしょうか。今までの科学では推論も立てられなかったため、多くの科学者は「脳が消えると意識も消える」と言っていますが、それは一種の逃げ口述にしか僕には見えません。「まだ判りません」と言うのが本当の科学的な姿勢なのに。でも、２１世紀になり、発達を始めた量子物理学が解明や推論の手がかりを掴んだようですし、日本でも坂本政道氏と言う科学者がその研究を始めている。意識はタン白質が根だと本当に言えるのか。ことはそんなに単純ではない気がしますが。意識とか愛は何なのか．．．。
　とにかく、誰もが死ぬ以上、自分らしく精一杯生きたいものです。