知る人は知る。日本の介護保険の最重度は「5」であり、重度認知症である。寝たきりの状態が「4」である。それ以外は3以前。例えば、洗濯さえもまともに介護者は派遣されない。お金がある高齢者は介護ホームに自費で行けるが、多くはお金はなく、どうしているだろうと思う。偏った制度はいつかは矛盾が表面化し、改変されるわけである。
何故、重度認知症に偏っているのか。簡単である。そのような高齢者が今の日本に非常に多いからである。1980年ごろは「寝たきり老人」という言葉が流行るだけ、問題化していたが、寝たきり状態よりも認知症関係が問題に今はなっているわけである。
これも当たり前の事だが、認知症は脳の機能が働かなくなるわけである。脳は使えば使うほどよくなり、使わなければマヒして退化する。高齢になっても脳を常に使えば認知症にはならないが、使わなければ、活性化しければ、かなり早くから認知症にもなる。他人に話しかける・掛けられる。手紙やメールを書く・読むと脳が活性化する事は科学的に確認されている。でも、今の日本はそのようにできる状況ではない。隣人に無関心が当たり前。下手に話しかけるとケンカにもなる事が多い。話さない。何分、今は親子・兄弟・祖父母と孫でさえ。ならば、多くの人たちは脳が活性化するはずもなく、端から認知症になっていくわけだ。まさに、聴障Kが訴えた「悲しみ」と同根ではないか。
その道理は僕も判ったが、矛盾解決はどうすれば良いのか。「ケンカになる」のならば僕も、誰も話し掛けたくないし、不可能でもある。僕がまともに書き切れるような問題でもない。一緒に解決策を模索したい。そうしないと、日本はダメになる。