(10日朝に梅がゆを食べた事に因んで)
日本では「米飯よりもパンが優れている」と近年まで言われ続けました。根は2つあります。一つは脚気絡み。
白米ご飯を江戸時代から日本人は好み、社会階層の別なく、食べてきました。おかずはほとんど食べず、精白米のご飯ばかり食べる。玄米には含まれているビタミンBが消え、おかずで取ることもない。江戸時代から脚気の患者が増えた。明治になり、脚気の原因は以上だと判明され、「ご飯は栄養がない」と言われた。パンを推進した医者も出てきました。でも、農村部は伝統的な食べ方をしていました。
戦後になり、食糧難。アメリカ政府はパン用の小麦を大量に日本に援助。そのお陰で、学校給食を中心に多くの子供たちがパンを食べ、餓死せずに済みました。それはありがたかったにしろ、アメリカの栄養関係の科学者たちが「ご飯は栄養が偏っているから体調は勿論、脳の調子も崩し、エゴが強くなる」と唱え、日本の科学者や役人、政治家たちのかなりもその学説を信用したため、本格的にご飯離れも起きた。無論、その後の科学の発達で、以上の説は消えましたが。巷では「日本に大量の小麦を売り込むため、援助や学説をした」という話も昔から聞きますが、どうなのでしょうね。
他に、パンは手軽に食べられるのに、ご飯は炊く手間がかかるという問題もありました。その件は21世紀になり、解決しつつありますが。もっと早くに農協も、お米の手軽な食べ方を模索すべきだったと思います。それから、多様な嗜好や体質に合わせた食べ方も。社会は変わっているのに、食べ方は江戸時代のままではねえ。百年後はもっと多様なお米の食べ方も出ていると思います。
コメント
ジィジ
2021年 01月12日 06:27
おはようございます
始めまして ジィジと申します
日記を 読ませていただきました
よく調べてらっしゃる
まだまだ 私も 知らない事ばかりです
日記 楽しみに させて頂きます
トシコロ
2021年 01月12日 16:49
>ジィジさん
ありがとう。