僕と価値観や気が合う何人かの女性たちは、昔風の結婚願望は薄い例ばかり。一方、僕は気を使って公には書かないが、離婚とか独身のままの人たちが日本でも当たり前になっている。どうも昔風の結婚はその国の人口動態と関係しているようだ。例えば、明治から昭和末、1990年近くまでの日本は盛んに人口が増え、いわゆる結婚生活も当たり前だった。ところが人口停滞期になった平成・90年以降は離婚が増え、結婚率も減った。
更に過去をみると、やはり、江戸時代。結婚は大名とか、家の長男に限られ、独身者が多かった。でも、その独身者たちも事実婚は様々な形でしていた。先代・三遊亭円楽から聞いた話だが、いわゆる「遊郭」も遊女たちは女房、つまり、妻感覚。嫌いな男は相手にしなかったとか。現代の援助交際とは根本的に違うわけである。これも一種の事実婚だと思う。江戸時代は典型的な人口停滞期である。明治以降の結婚感覚はあるわけもなかった。
話を戻せば、今の僕が付き合っている女性たちも、平成以降と言おうか、21世紀日本の感覚に無意識的になじんでいるし、この僕も楽しく付き合っている以上は同じだと思う。20世紀の島田や伊藤まつさんの事は語っても、感覚的には僕も21世紀人である。恋人を一人に絞り、感情的に深めたいという意識も今はないわけである。恋愛と異性親友の区別が付かなくなっているし、そのような例も多いかもしれない。もし、このような状態での結婚はあるとして、どのようなものだろうか。無論、これも多様だが。あるいは、今に比べて面会自由な所に僕が移り、普段はIT付き合い。時々僕の所に会いに来てくれる関係になる気もする。丁度、かつて僕が伊藤まつさんの所に会いに行ったように。歳もかなり離れていたし、恋愛とも違った関係ながらも経験があるから、判るのだ。
100年後、1000年後の男女関係はもっと変わり、多様になっている事だろう。宇宙人やイルカと恋愛する人たちもかなり出るに違いない。