佐久の皆さんへ. � 2020年12月
今年も12月です。手作りのクリスマス・カードを同封しました。
佐久もすでにさむいでしょう。雪がふる日もありますね。クリスマスごろには、とけないで、庭や野原、山々には白くつもるわけですね。天気に関係なく、そちらは毎年「ホワイト・クリスマス」ですね。東京はほとんど晴れの「ブルー・クリスマス」。暖かいし、お米やムギ、野菜、くだものをそだててくれるお日様にも感謝できるから、それもいいわけです。
クリスマスはヨーロッパから知らされたものですが、日本などの東アジアでは、大みそ日に除夜の鐘(じょやのかね)が鳴らされるなど、12月は祈りに関係したことが多いですね。大昔から人間は祈ってきた。いくらがんばっても成功がむずかしいことや、人間の知恵では判らないことが多いからです。昔は天気の仕組みも判らなかったので、例えば、今年のお米が多くできますように、雨をたくさん降ることを祈るとか。歴史ドラマにはたくさん出てきますね。仲間が病気になった時は、それを治して下さいとか。祈るたびに、人々はそれぞれの気持ちが外を向き合い、心が通い合い、本当の友だちになっていき、助け合うようにもなりました。祈りが人々を結び付けたのです。そうすれば、さみしくもなくなりますね。
今は天気や病気のこともかなりわかり、例えば、明日の晴れを祈る人はいないでしょう。ぼくも天気のことでは祈ったことがありません。でも、たとえば、友だちとケンカして仲直りしたくなったことがある人はわかるかもしれませんが、そのばあいはいくらがんばってもどうにもなりませんね。さみしくも感じるはず。そのばあいは、自然に祈ってしまうわけです。また、10年近く前の東日本の大地しんのように、科学でも今も防げない災害も多いですし。その時の東北地方の人たちは祈り合いながら、自然と助け合いをしたわけです。
今回は年末なので科学の文はお休みですが、今も科学ではわからないことや防げないことがたくさんある。昔よりも多くなっているようです。人間の心は弱いです。だから祈りがあるし、それを通して本当の友だちにも我々はなれるわけです。