佐久のみなさんへ. ⛰
みなさん、お元気ですか。ぼくは元気です。でも、今年の夏は梅雨が長く、へんですね。
さて、夏と言えば、盆踊り(ぼんおどり)。今はあまりおこなわれず、知らない人も多いようです。ぼくも二回しか行っていませんが、大切な思い出です。東京には東村山市という所がありますが、そこに多磨全生園(たま・ぜんせいえん)という、ハンセン氏病という病気がなおった人たちがくらしている団地みたいな所があり、そこでおこなわれた盆踊りに僕も行き、いっしょにおどったり、おすしなどを食べながら、そのようすを見たわけです。その病気は本当はうつりませんが、昔は科学がすすんでいなかったから、ごかいもされ、うつると言われ、きらわれてもいました。また、かおも形がくずれていた人も多かったので、そのことでも嫌われました。それでも、その大きい庭にあつまって、大ぜいが一生けんめいおどっていました。中には、足が不自由であまり歩けない人とか、目がよく見えない人もいますが、そのような人たちもおどったり、おすしを食べながら、見ていました。ぼくもおすしを食べた後、歩けるそこの人に車いすを押してもらい、いっしょにおどりました。
おどることはよいですが、もし、何かの病気にかかり、「うつるから」とか「顔がくずれているから」と言われ、お友だちからきらわれたら、みなさんも悲しいですね。今もコロナがはやっていますが、そのようになった人を心配したり、お医者さんに聞いて、うつらないようにするのは良いし、ひつようですが、きらってはいけません。昔のハンセン氏病にかかった人たちはきらわれて、さみしい・悲しいおもいをしたわけだから。いつも泣くようになった人も多かったわけです。
みなさんも盆踊りに行ったら、楽しんで下さい。
話を聞いて下さり、ありがとうございました。
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コロナ関係の諸々の差別が僕にはハンセン氏病差別と重なって見えて仕方ないから、書きました。療養所を「団地みたいなところ」。ひらめきで書いたわけですが、小学生向けならば、その表現で良いかもしれませんね。
「顔の件」は勿論、感染の件も、科学知識をしっかり持ち、かつ、「心と心」で求め合うように付き合えば、差別もしないわけですが。コロナ患者の他、医者やナース、そのご家族までも嫌う・差別する人たちが出ている。何だろうと思います。嫌われた人たちは悲しい・寂しいですが、嫌う・差別する側はもっと悲しい・寂しい。そのような事をすると、他の人たちも無意識的に遠ざけてしまい、孤立するわけですが。検証は今更できないにしろ、かつて、ハンセン氏病患者を差別した人たちも寂しい状態に自らを追いやったのではないでしょうか。...。
もう一つ。国策の事は小学生向けには書けませんから、省きました。