花はどこに行った(Where have all the flours gone)というアメリカの歌がある。1961年に発売され、数年後、ベトナム戦争の反戦歌として、大ヒットした歌である。又、日本にも反戦と恋愛や結婚を結び付けた歌は多い。
でも、思うのだが、恋愛レス社会では、世界のどこかで戦争が起きても、以上のような反戦歌は作れないのではないか。恋愛を抜いた反戦歌もあるが、訴える力は弱いわけである。早い話、恋愛経験のないような人たちが「愛する人に歌わせないで(日本で生まれた反戦歌)」みたいな歌を聞いても判るだろうか。
今も中東のどこかで戦争が起きているし、中国・インド国境も戦闘が起きた。危ない地帯は急に増えている。でも、反戦歌も作りにくい社会ならば、戦争容認にもなりかねず、その面でも問題である。
若い時、無教会伝道師から「同情など、中途半端に全生園に働きかけるならば、働き掛けは止めて、思い切り恋愛して、結婚しなさい」と僕などの当時の若者たちは説教された。今思うと、その伝道師も「恋愛や結婚の土台は90%は友情」という事を話す事を忘れていたが、基本的にはその通りだと思うし、反戦歌に限らず、恋愛レス社会の今の日本は異常だと思う。そして、性的関心だけが興じて、アダルトにもなるのだろう。