動物愛護のＮＰＯ仕事をされているＣさんという女性に接近し、啓発もされた僕。やがて、Ｃさんからイルカの詳しい生態を聞けば、僕はイルカの子の童話も書けると思い、日曜日にその事を少しだけ話しました。暖かい感じで縁は進展しているようです。今回のコロナで世界の歴史は急に前進する事を考慮に入れても、どうもＣさんは２２世紀の世界の感覚の人です。人間以外の動物たちも思いやれている。どんな身障運動家よりも「命尊重」の感覚が強いです。
　　「イルカの子の童話」の前哨戦みたいな子供向け随筆や科学の文もすでに書き、来週は公開します。動物愛護の事も知識化・理論化は元々不可能だし、世間の同情に訴えても始まりません。それらで身障運動などは挫折していますからね。そうではなく、読者に疑似体験させる文学作品を作っていくしか、策はないと僕は思いました。とにかく、「一緒に未来を見つめて、作っていく」。Ｃさんと僕が心つながったのもそれだし、人をつなぐのも「未来性」なんですね。僕に共感したＭ子さんですが、考えてみれば、「共感」に未来性はないわけですね。縁が進まなかったわけです。何も男女関係だけでもない。全ての人間関係も「未来性」がなければ成立しない。そう言えば、僕も過去に入って潰れていった会は全部未来性を欠いていたと思います。今さえ良ければ良いとか、キリスト教関係の場合は戦前の天皇制の話を内輪で話すだけとか。過去も大切ですが、未来を作る材料として過去を見るのは良くても、過去を見る為が自己目的化しているわけです。そのような事を繰り返さない目的があれば、当然、小説化などをするわけですが、その意志も見られない。未來を見向かないから刹那的になり、レイプ牧師も出たわけですよ、宗教はラテン語の原語の直訳は「結び付ける」ですが、神とか仏の意味の中には「未来性」も含みますね。ユダヤ・キリスト・イスラム教は「地上天国」、仏教は「仏国土」作りが最大の目的ですから。神や仏から未来性を抜けば、骨抜きになり、人を結ぶ事もなくなるわけです。僕の行った教会関係は離婚が多かったのも当然だし、それ以前に友人もできなかったわけですよ。性交だけの刹那的な結びだけ。そう言えば、日本のキリスト教は元々「共感」を重んずるようですし。発展していない理由もこの辺にもありそうです。
　　政治も。未来性を語らなければ、政治にもならない。未來のこの国とか、世界の在り方を。今はそのような政党は。コロナ対策でも、給付金などの事ばかり競って、コロナ後の未来の日本の様子はどの党も語っていないか、語っても今までの延長で考えているようです。未来性豊かな政治家が生まれると良いわけですが。
　　とにかく、未来性こそが人を結ぶわけですね。