黒人などへの差別解消も、イルカなどとの共生も根は同じだと僕は見ている。確かに、黒人の件は深い歴史的な因縁があるし、イルカの件は経済も絡んでいる。でも、それらからは因縁は理解できても、解決策は出てこない。黒人差別などの差別は心の和合の文明思想が出なければ解決できないし、戦争や経済格差、飢えの問題もそうである。介護などの福祉関係にも言える。無論、教育にも。かつての日本で言われた「詰め込みか、ゆとりか」ではなかったわけである。更には、学校を作り合う人たちの問題にも言える。恋人や夫婦の間にも言えるし。それが十字軍戦争以降のヨーロッパで、まず欠け、次第にお金主義になり、植民地支配にもなり、さらには、資本主義成立で競争主義になり、和合は更に廃れ、その時点でヨーロッパからアメリカにかなりの人々が渡り、今のアメリカ文明の基礎を作り、20世紀は資本主義の広まりと共にその和合を欠く発想が世界を覆ったのではないかと。封建社会で限界があったにしろ、江戸時代の日本では盲人への福祉が大変進み、捨て子もかなりが養育されるなど、心の和合の文化があったようです。とは言え、和合の一種だったかも知れない「仲良し」は明治に教育勅語に利用され、深い心の和合がないのに、上べだけニコニコ付き合う意味に変えられ、戦後は更に「なれ合い・甘え関係」という変な意味になっていった経緯もあります。確かに、心を軽んじての「仲よく」はそうなりますね。
それともっと根本問題として、「心とは何か」。また、植物、例えば、スミレに心はあるのか。ひょっとして、「心=命」でははないかと。両者は本当は同じものである気がします。子供の時から僕は「植物に心はあるのか」と考え続け、疑問にも思っているので。その事を研究している科学者も本当にいるわけですし。ならば、「心の和合=命の和合」になってくるし、全然話せませんが、スミレにも心はある事になってくる。少なくとも、差別や戦争ばかりする今までの人間たちよりも、はるかに立派な心をスミレは持っているとも言えるでしょう。