そのような国々では、人々が選挙で「命よりも経済優先」の政党を選び、政権に就かせ、病院をたくさん統廃合させ、非常に減った所に、コロナに襲われたわけである。命の軽視が選別につながった。コロナの前から、多くの病人は困っていた訳である。例えば、強力なインフルエンザでも、同じ事が起きた事は良く判る。まさに、人災。ヨーロッパでも、病院削減しなかったドイツでは、多くのコロナ患者にも対応できている。


　　命軽視の発想の根の一つは、人々の連帯不足があるのかもしれない。連帯しないと、命の大切さにも気が付かないと言おうか。その極端な例が、第一次世界大戦後のヨーロッパ諸国。特に、戦勝国は敗戦国のドイツに天文学的な数字の賠償金を請求し、ただでさえ苦しく、連帯も弱かったドイツ社会を破壊し、あの通り、ナチス台頭したわけである。ヒットラー個人やドイツ国民も大罪があるが、同様に当時のヨーロッパ戦勝国にも大罪があり、連帯なき世界の恐ろしさも見えます。このまま世界が連帯を欠けば、ナチス以上に恐ろしい事になり、核戦争で人類は滅びるわけですね。

　　我々は「同じ人間の遺伝子」を持っているし、動植物含め、「命を持つ仲間」なのです。