コロナ流行は日本に限って言っても、最初に旅行・観光業の崩壊をもたらし、次第に商店が崩壊していき、今は病院崩壊が目立つ。また、対策に迷いが見られるなど、政治崩壊も懸念される。ヨーロッパでは、病院や施設の崩壊が激しい。経済もすでに全世界的に崩壊しつつある。
つまり、死者数こそマシであるものの、第二次世界大戦の時以上に「社会崩壊」をコロナは結果的に招いていると言えましょう。単なる病気でもないわけです。
コロナに対しては、「一人でも感染者を減らす」事が大切であり、一人一人が遊びなどの外出を止めて、用がある時以外は、家にいる事ですね。人種や民族、信仰の別なく、「みんな同じ人間。同じコロナに向き合っている」と連帯意識を持って。そのような意識を持たない限りは、感染者を減らす事はムリでしょう。もし、強制的に政府が命令すれば、どこの国でも元々多数民に不満を持つマイノリティの人たちが反発して、内乱になり、結果的にコロナを広める事にもなりましょうから。
思えば、これまでの社会は日本に限って言っても、「同じ人間」という連帯意識は乏しかった。ほとんどなかったように思えます。僕の見た島田療育園の職員でもそのような例が多かったです。「弱い人たちにして上げる」という人間的な愛が主でした。聖書の隣人愛から「神」を抜いたものね。だから、園生と職員の意志疎通もできず、紛争にもなり、僕も巻き込まれたわけです。又、もっと深刻なのは、恋愛や結婚の類ですね。連帯抜きで、人間的愛とか性愛ばかりで恋愛し、結婚する例が日本でも非常に多い。実際は明治から多かったようですが。結果は不幸な結婚生活や離婚。当たり前です。その果てに、非婚化にもなっています。恋人関係、夫婦と「同じ人間」という基盤が必要です。人間の遺伝子のほとんどは共通しているから、科学的な根拠はすでにあるのに、気が付かない。勿体ない訳でもあります。
「災い転じて福と為す」で、コロナをきっかけに、人々が連帯していけば、まともに結婚できる人たちも増えるし、今は崩れつつある医療、福祉、経済、政治の在り方も再構築して、より良い社会も作れると思います。