1961年から1964年まで
今の全国学力調査と同様に
「全国学力テスト」が実施されました。
このテストは
非教育的であるとして
実施を拒否した学校や教員が多数あり
当時の文部省から処分を受けたのですが
それを不服とした裁判の中で
その非教育性が判決で認められ
4年で中止に追い込まれたわけです。
当時
全国1位を競った香川県と愛媛県では
信じられない行為が日常化していたと言います。
毎日の授業時間帯の前後1時間ずつ
学テ対策のプリントを解かせる授業を強行し
1日8時間授業・9時間授業を続けた学校も多かったそうです。
あるいは
点数が悪いと予想される子どもには
「テストは欠席しなさい」と指示をする教員もありました。
もっと酷い話としては
平均点を上げるために
「田植え」と呼ばれた行為がありました。
テスト中に
試験監督の教員が
正解を書いた紙片を
成績の悪そうな子の机の前で
苗を植えるように腰を折り
ヒラヒラ見せながら
教室を巡回したのです。
そういう
半世紀前の失敗をうやむやにして
再び実施されている全国テストは
当然
学校教育をゆがめています。
この記事で述べられていることは
全国学調の実施前から
繰り返し
様々な関係者が指摘してきたことなのです。
しかし
教育基本法が変えられているので
(司法制度も行政寄りに変わっています)
今や
全国統一テストが
行政による教育への「不当な支配」に当たると
指摘できる裁判所はないかもしれません。
だとしたら
世論が動いて
子どものための教育制度に変えていかないと
子どもたちのゆがんだ育ちは
続くのではないでしょうか。
https://news.yahoo.co.jp/byline/senoomasatoshi/20200125-0...
学力テストは、教育をゆがめているのか? 教育行政にはびこる「測りすぎ」の問題
妹尾昌俊 | 教育研究家、学校業務改善アドバイザー、中教審委員(第9期)
1/25(土) 16:35
コメント
もっさん
2020年 01月26日 09:25
この日記を読んで本当に驚きました。
一体何のための学力テストなんでしょうね?
このまま未来を担う子供たちが歪んだ教育を受け続けて
日本は大丈夫?と不安になりました。
Yoshi
2020年 01月26日 15:20
えっ・・・・・
言葉を失いました!
ひどい話ですね 教育者のやる行為じゃないですよね~
kinchan2008
2020年 02月07日 23:43
>もっさんさん
それが普通の感覚だと思います。
閉鎖的な業界では
非常識がまかり通る
ということですね。
kinchan2008
2020年 02月07日 23:45
>Yoshiさん
全くです。
思うに
仕事を始めた頃は
教育への情熱を持っていたとしても
理不尽な行政に逆らっている人は
出世できませんから
偉くなるほど
子どものことはまともに考えなくなる
のでしょう。
それは
今も大して変わっていないと思います。