結婚が今の日本で特に減っている理由の一つは、こんな事もあるかもしれないな。それ以前に「友人」が非常に減っている。特に、会社関係で友人が今は作れなくなっているでしょ。90年以降のグローバル化の影響で、社内の人間関係がギスギスして。地域社会衰退で地域と学校でも友人が今は作れなくなっているし。それが前置きだけど、昔は好きな異性ができて、結婚もしたくなると信頼できる友人たちに恋心の事を皆話したんだよ。あるいは、葉書に書くとか。そうすると、相手の事や関係が頭の中でまとまり、更には、相手との結婚生活の姿も想像できるようになると。友人に話せば話すほど、そうなる。結婚生活の姿の想像もより細かく、鮮明になり、結婚に踏み切っていた。これが昭和までの男女関係の姿だった。特に、女性がそうしていた。昭和までの小説やドラマにも多く見られる事だし、江戸時代も町人はかなりそうだった。でも、今は。ITはあっても、恋愛や結婚を話せる友はほとんどが持てないからね。仮に好きな異性ができ、両想いになっても、話せる友がいなければ、以上は不可能になるね。大体は相手への考えはまとまらず、結婚生活想像もできず、結婚には至らない。至った場合でも、男女共、細かく生活を組み立てていないから、当然、ぶつかり合いも起き、ケンカや離婚にも。どうにもならないわけだ。例えば、野球は投手と捕手だけでは守備にはならないように、結婚縁も本当は、しかも「多くの」友の守備配置が必要なのだが。野球に例えると判りやすいかもしれない。それはともかく、「現代の孤独地獄」の正体の一環だね。友人は大事だね。