トシコロさんの日記

2019年 10月26日 11:48

友人とは何ぞや

(Web全体に公開)

僕が島田療育園から退いて少しした時の、入っていた福祉会。部外者の、親が倒れて生活介護を求めてS氏が会に介護者を頼みこむ。僕と、弁護士志望の法学部学生の一人は、「氏を支援しよう」と策を考え始めたが、その他の会員は動く気配はなし。会の大勢は「Sは友人でないから関わらない。でも、友人の身障者ならば、助ける」。僕は彼らの気持ちが判らず、「それはおかしい。介護を必要とするだけの重度の身障者に関わって当然なのに」と述べ、意見が噛み合わなかった。僕への反応も人によって違ったが、ケンカになった人もいた。僕自身も要介護脳性まひには違いないし。S氏は僕と同じ光明養護学校出身だが、学年も違ったし、氏は内気な性格でもあったから在校中も付き合いはなかったし、友人とも言えない人だったが、それでも支援して当然だと僕は考えていたから。また、友人でない人たちにも介護する人は関わってもらわないと、ヘルパー制度もできないし、とも僕は考えたわけである。当時の僕のイメージしたヘルパーとは、都道府県や区市町村の介護職員の事であり、今のヘルパーとは違うものだったが、それでもその制度は作らなければならないと思っていた。


   結局は、S氏がその会の雰囲気を察して、関わりはムリだと判断したらしく、自ら手を引いたが、いつまでも僕の心に印象付けられたし、同じ人間なのに、友人という名で関わる人を選別できるのか、と思った。又、今になって思えば、僕もその会にS氏から重度脳性まひの状況を訴えようとしたわけで、聴障者たちの置かれている状況を必死で訴えていた耳の不自由なK氏と共通の気持ちがあった事にも気が付く。確かに、僕は耳が生まれつき聞こえない人たちの気持は判らないが、それでも、共通した気持ちがあれば、印象に残り、Kの訴えていた事もかなり述べられるわけである。

  僕やK氏は余り気に留めなかったが、その会の理念書には「友人になる」とか書いてあった。ならば、会の主要メンバーにしてみれば、例えば、K氏個人の事には関わるが、聴障全般の事の訴えは聞けないだろうし、僕個人の介護はできても、S氏は勿論、ヘルパー関係には触れられないだろう。だからと言って、その会がおかしいわけでもない。よく聞く事だが、かなりの宗教関係は会員のサポートはしても、他の人達の事には無関心だし、又、特に当時は福祉や身障会でもそのような例が多かったわけである。前にも話したが、「友人介護」を制度化し、本当に区の条例に盛り込んだ例もあったわけだし。後に潰れていく雪印や東芝みたいな大会社にも見られた傾向である。今の日本では、そのような福祉会や会社は生れないだろう。良い悪いの問題でもない。

  ただし、その会も友人関係重視から、友人作り目的の学校作りとか、友人関係からの社会変革も一時は目指したが、うまくいかず、潰れている。そうだろう。友人・非友人と区別するのでは社会的な広がりはなく、社会などは変えられないから。また、「異性の人との友情を深めれば、恋愛や結婚に至る」と考えた会員もかなりいたが、非恋愛傾向になった。両者は性質が違うから。今の科学で判っている事を絡めて述べると、恋愛は男女双方の強い遺伝子の共鳴から起きるものである。だから、あのようにものすごいエネルギーも生じるし、深い感情や愛にも至るわけである。それに対して、友情とは何か?は難しい問題だから置いておくが、「友人・非友人」の区別は頭の中だけで行なわれるものである。脳の、それもその一部の部分が判別して。ならば、対異性でも、それを積み重ねても、遺伝子レベルの共鳴などは起こらず、恋愛にはならないわけである。同様に、縄文時代がそうだったと思われるように、多くの人達の間に遺伝子共鳴は起こらず、共生にもならない。福祉活動しても行き詰まるのも当然である。その会に限らず、友人を第一に掲げた福祉や身障会は早く潰れている。大ゲンカして、潰れた会も聞いている。僕の入った会は、ケンカがなかっただけ、良かったと思う。

  S氏の件で僕は長らく「友人」という言葉が嫌いになった。近年は孔子の「君子の交わりは淡水の如し」が友情であり、友人関係だと悟るように。その限りに於いては、友人とか友情は良いものだと思う。でも、深く期待してはいけない。何もその会に限らず、40年前の首都圏の人たちは友人関係に期待し過ぎた。それを麻原が利用して、オウム真理教を作った面もあるらしいから。

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