犬や猫を愛好する独身女性が特に日本では多いですね。世間では、寂しさを紛らわすためと言われています。その見方も間違いではないでしょう。でも、もっと深いものがあるはず。
犬と猫は生態はやや違いますが、言葉を話せない点は共通しています。ペットにした場合、本当に「そばにいるだけ」の存在になる。ペットを飼っている人たちは気が付かないかもしれませんが、それは「究極の愛」なんですね。フランク永井の歌の「そばにいるだけでいい」そのもの。しかも、いつまでも御縁がない女性とか、一度結婚して夫に裏切られた女性に多い。歌手で、吉田拓郎に裏切られた浅田美代子さんは一例ですね。そのような人の心は上べだけ見ると、猛烈に寂しいわけですが、実際はもっと深く、真の愛を求めている。男性たちに満たされない想いをペットに求めていると見る事が出来ます。半ば真の愛を知っていても、具体的にイメージ化はできないわけですね。
少し前までの僕はペットに熱を上げる人たち、特に女性の気持ちが判りませんでしたが、最近は察する事ができるようになった訳です。実録小説で、小林博士の気持ちを色々察しながら書いている効果でしょうか。女心も一人一人違うものの、判りつつあるのかもしれません。又、それは僕が求めていものにも重なるわけですが。男性と言おうか。とにかく、深層心理まで見ないと人の心は判らないでしょう。