佐久のみなさんへ. 2019年7月書
お元気ですか。夏休みですね。宿題はあるものの、好きな事はできるわけです。ぼくの母は長野市生まれなので、ふだんは東京に住んでいますが、夏休みはよく長野に行きました。まだおばあちゃんも生きていたので、おじさん、おばさんたちといっしょに楽しく過ごした思い出がいくつもあります。たとえば、みなさんもよく知っている善光寺に行ったこと。そこはハトがたくさんいますね。その善光寺の北の山に遊園地もあり、ロープウェイに乗って、そこに行ったこともある。長野市も高くから見る事ができて、気持ちが良いわけです。そこで木馬やメリーゴーランドに乗って遊びました。東京にはない木や草も多く、ぼくも面白かったです。特に、白樺(しらかば)。白い木。めずらしく思いました。今はあるでしょうか。インターネットで調べましたが、よく判りません。しかし、その景色や木はぼくの心にのこっているわけです。ちなみに、ぼくは歩けませんが、善光寺などには、力があるおじ様がぼくを背負って、連れて行ってくれました。まわりの人たちは別に気にとめなかったわけです。
今の長野は夏はとても暑いですが、昔は涼しかった。クーラーなどはなくて、夜はさむいくらいでした。本当ですよ。時々夕立があり、あとはものすごく気持ちよくなりました。
ただし、テレビが。今は東京と同じものを見ていますが、当時は長野のテレビはチャンネルが少なく、東京で見られるマンガが見られない時もあり、ざんねんに思った事もあります。その時間は昔の長野の子供は本を読んでいたことでしょう。
食べ物も。今は東京でも、おやきは売っていて、いつでも食べられますが、昔は長野にしかなく、めずらしかったし、おいしく感じたものです。
長野市は昔はビルディングも少なく、静かな感じでした。今はたくさんビルもたっていますね。時と共に変わっていくわけです。思い出を作り、みなさんにも話せて良かったです。